中耳炎にユキノシタを使う民間療法

中耳炎を治療するのに、民間療法として「ユキノシタ」という植物の葉を使ったものがあります。
ユキノシタの葉を数枚取り、それを潰してできた葉の液を脱脂綿に染み込ませて、耳の中に挿入し、15分ほど安置しておきます。その後脱脂綿をはずすと、中耳炎がある程度回復する・・・というものです。
あくまでも民間療法なので、確実に治る保証はありませんが、軽い中耳炎の場合などはこれで治ってしまうかもしれません。

Wikipediaより
ユキノシタ(雪の下、学名:Saxifraga stolonifera)とは、
ユキノシタ科ユキノシタ属の植物。
湿った半日陰地の岩場などに自生する多年草である。
人家の裏の石垣に栽培されることも多い。
葉は円形に近く、裏は赤みを帯びる。
根本から匍匐枝を出して繁殖する。開花期は5~7月頃で
独特の形の花が咲く。
開花期の葉を乾燥させたものは虎耳草(こじそう)という生薬で、
その煎液には利尿、消炎などの効果がある。
また、葉のしぼり汁は耳だれ、かぶれ、湿疹などに効く

手術せずに鼓膜を再生

鼓膜再生の画期的治療法が確立されたようです。

元ネタ:手術せずに鼓膜を再生、幹細胞活用し新治療法 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

手術せずに鼓膜を再生、幹細胞活用し新治療法

 慢性中耳炎やけがで破れた鼓膜を、手術せずに再生させる新たな治療法を、京都大と北野病院(大阪市北区)のグループが開発した。

 外来で約10分の処置で済み、完治までの期間も約3週間と短いのが特長。患者53人のうち52人の鼓膜が完全に再生した。東京都で6日開かれる日本炎症・再生医学会で発表する。

 鼓膜の修復手術を受ける患者は年間数万人とされる。現在は、耳の後ろの皮下組織や筋肉を包む膜を切り取って移植する方法が主流だが、手術後の鼓膜の構造が元に戻らないなどの課題もある。グループは、破れてできた鼓膜の穴の周りをメスでわずかに傷つけた後、細胞増殖を促す物質を染み込ませたゼラチン製のスポンジを詰め、生体接着剤を数滴振りかけるという方法を開発した。

 北野病院の金丸眞一医師によると、メスによる傷で穴の周りに存在する鼓膜の細胞を作る組織幹細胞が刺激を受け、穴をふさごうとする力を利用。ゼラチンスポンジ内の細胞増殖物質を栄養にして、成長するとみられる。スポンジの大半は体内で分解され、残りは完治後に取り除く。
(中略)
 治療費は自由診療のため約50万円かかるが、5年以内の保険適用を目指す。金丸医師は「手術や全身麻酔のリスクが高いため、鼓膜に穴が開いても修復できなかった心臓や糖尿病の患者、高齢者にとっても有望な治療法だろう」と話している。治療の問い合わせは、金井病院(075・631・1215)へ。

これまでの鼓膜再生の手法ではなかなか完治するのが難しかったのですが、この方法だとほとんど損傷前の状態にまで治るようです。また、高齢者や心臓疾患のある人にも適応しているというのも嬉しいですね。
現在はちょっと高額ですが、これが保険適用されれば、中耳炎による鼓膜損傷の患者さんにとっては朗報ではないでしょうか。

航空性中耳炎

航空性中耳炎は通常の中耳炎とは異なり、耳の中に細菌やウイルスが侵入して発症するのではなく、本人の周囲の気圧が急激に変化することで発症します。
航空性中耳炎が起きる場合には、鼓室の気圧を一定に保つ役割を果たす耳管の機能が低下していることが多く見られます。そうした時に飛行機の離陸・着陸時などの気圧の急激な変化を受けると、鼓膜が強く引っ張られたり押し返したりという動きをしてしまい、鼓膜の強度がこうした動きに耐えられなくなった時には鼓膜に穴が開いたり、鼓室粘膜の一部が破れて出血をおこしたりします。これが航空性中耳炎です。
鼓室粘膜から出血があった場合、そこから滲出性中耳炎に移行する場合もまれにあります。